推し活
推し活は、老若男女が芸能事務所のタレントを追いかけることだと思っていました。
追っかけというやつです。
以前、地方で限定品を購入するために列に並びました。その列には3人の女性グループがいました。会話で聞こえてきたのは、イベントで推しタレを観てきたというものでした。
聞こえてきた話から、そのイベントは、翌年の国営放送国民的ドラマの前イベント的な取り扱いをされていて、ネットなどで取り上げられていたので、芸能ネタに疎い私でも、あれか、とすぐにピンときました。
練り歩くイベントでは、沿道のたくさんの人で、小さくしか観えないだろうに、それでも、遠路はるばる観るために移動させてしまうタレントの影響力の凄さに感心しながら、限定品はしっかりゲットしました。
ところが、自宅帰ってみて、箱を開封すると、衝撃的な状態に出会うことになるのでした。
ショーケースに並んだ姿は可愛かったのです。
なのに、傾き、パーツがあっちこっちに移動し、食い込み、箱の中に、ただあっけにとられるしかありませんでした。
家人は、味は変わらないとさっさと口に放り込んでいましたが、3人組のお一方が、「無傷で帰ることができるかどうか賭け」というようなことを言っていたのは正しいと感心したのでした。
この時、推し活は、地域の経済活動に寄与していることに改めて気づかされました。
そんなことを言えるということは、経験を踏んでいると言うことです。
おそらく、無傷でお持ち帰りが成功するまで、チャレンジされるのでしょう。
ところで、最近移動手段の車内チャイムが、変わったことが話題になっていました。元のチャイムの曲は、そのイベントに出ていたタレントの所属芸能事務所でした。
この芸能事務所は、推し活の象徴であるタレントが多く所属する事務所です。
違う音源に変わってしまったことで、推し活彼女、彼らの行動が変わってしまうのかどうか、少々気にかかるところです。変わってしまったことによって、ただ観にに行くという経済活動にブレーキがかからないことを祈るだけです。
そんなわけで、私は観に行くという経済活動をしていないので、推し活には縁が無い全く縁がないと、他人事でした。
ただ、だんだん雲行きが怪しくなってきました。